カウンター越しの他人

わたしは3月まで、金融機関の窓口にいました。一日に数百人のお客さまの相手をしてると、否応でも変な人間に出くわしてしまう。変なだけなら、あとでネタになるので、むしろ歓迎しますけど、なかには困った人間もひそんでいるので、油断も隙もない!

@あと5分で閉まるってときにやってきて、「速達で明日届けてほしい」!!!郵便車が集めに来た後なので、預かることはできるけど明日の発送になるから、到着は明後日だ、と説明しても「客が届けろって言ってるんだから、自分で持って行って明日に間に合わせます、くらいのことができないのか!」とわめき続けた人。

A何か別の用事でこっちからお客さん宅に掛けた電話で「ついでに、自分の口座の残高が知りたい。しらべてよ」!!!これは、守秘義務やら本人確認法やら、いろいろひっかかるので、ゼッタイだめ!なのですが、丁寧に説明しても、本人が言ってるんだから、間違いないだろう、ちょっと機械で出せばいいだろうが、とこれまた鼻息が荒い。「決まりがあるから守る、んじゃなくて、最近の巧みな手口の事件事故から、○○さんの口座を守るために、お願いしてるんです!ゼッタイ引きません!」と思いっきり素で答えてしまい、沈黙が続くなか、失敗したかにゃー??と思い始めたとき、「いやー、わっはっは。そうだよなぁ、やっぱりちゃんとしてるよなぁ、郵便局は!あれだけ強く言えば、参ると思ったのに、しっかりしてるよ!見直した!」と豪快なお返事。・・・何それ??

B非課税で定額貯金をしたい人が来ました。非課税は個人の限度額が定められている分、年齢や生年月日等の本人確認が厳しく、預けるたびに、免許証などのコピーを証明書類として添付しなければなりません。限度額を一円でもオーバーしたら、いままでの非課税貯金が全部課税扱いになってしまい、本人が困ることなのに、非協力的なひとが未だに多い。案の定、「証明書類をお借りしてもよろしいですか?」のセリフに、怒髪天!「郵便局がやましいことばっかりしてるから、やたらと証明書類をほしがるんだ!何に使うんだ!俺は見せんぞ!」とけたたましいことこの上ない。こういうときは、相手の怒りがひとまず冷めるまで、話を聞き続けるのですが、「ほら見ろ!やっぱり小泉さんは正しかったんだ!お前らなんて公務員の資格なんかないんだ!」のセリフに思わず「・・・本人確認法を厳しく作ったの、小泉内閣と今の国会なんですけど・・・」て言っちゃったよ。免許証がビシッと飛んできましたが、何とか事なきを得ましたとさ。

ちょっと読み疲れたところで、閑話休題。

日々変なお客さまを相手してたら、こんな方程式を発見してしまった。

窓口での態度×人間=1

これは、中学校で習う、「X × y =1」という反比例の式の応用。Xが1のときは、yも1だけど、Xが2になると、yは1/2になるという、あの公式ですよ。Xが3だと、yは1/3で、Xが大きな数になればなるほど、yは限りなく0に近づいていく。
この方程式に従うと、笑っちゃうほど真実味のある答えが出てくるのだ!窓口で横柄な(Xの値が低い)態度を取るやつは、人間のスケール(yの値)がどんどん0に近づいていくよ。で、さらなる応用編として、

取り出したブランド財布×女=1
乗って来る車×男=1


なども出来ました(笑)窓口で客をさばくストレスが産んだ、妙な副産物ですが、一理あるような気がしてきませんか?
ネタにされたくなければ、カウンターをはさんでも、「人間対人間」だって肝に銘じておくこと!!


初出:2003/6/24
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注;学生時代の哲学概論の講義ノートより「科学とは観察や実験から得られた知から、【一般的な法則】を導く学問である」byフランシス・ベーコン(新オルガノン)


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