■君に捧げる【耳をすませば】

10001をGETされたシホさんから、リクエストをいただきました♪
シホさんからいただいたお話に、とても響き合うものがありましたので、一部ご紹介させてください。

いま、文部科学省や教育委員会でしきりに叫ばれているのが「個性重視の教育」です。みんなそれぞれ違うので、趣味も好みも違います。しかし、中学生は周りと同じような格好をし、同じようなモノを持ちたがります。周りと同調することで、安心感が得られるのでしょう。私もかつてそうだったので、その気持ちは理解できます。しかし、考えや発想はちがうはず。それぞれの考えや発想を生かせる授業を展開したいものです。というわけで、「若者と個性」で。

よーし!「若者と個性」について書いてみるのだ。

個性って、捉えにくいですよね。
アイデンティティー=自分が自分である感覚、と教わったりもしたけれど、「じゃあ具体的にどういうのが個性的で、どういうのが個性がないってことなの?」っていう迷路にはまってしまいそうです。

わたしもやっぱり、中高生の頃は(もしかして今も!?)、流行って聞くと試してみたくなったり、妙にかっこよく見えて欲しくなったりしてました(^^;
その方が話も合うから楽しいし、友達だっていう安心感もあったと思います。

それに、そうやって流行の1アイテムを取り入れることで、「これを好きな私」というひとつの特徴にしようとしていた部分もありました。逆に、「これは別にいらないや」と取り入れないこともまた、ひとつの主張になるような気もしていました。

うん。
あの頃は、外側から「何を自分の中に入れるか入れないか(何が好きで何が嫌いか)」で、自分を捕らえようとしていたのかな、と今思い返します。

けれども、よくよく考えたら、「○○を持っていて、□□が好きで、△△を大事にしていて、それから・・・」と、外側から得られるものをいくつ重ねてみても、自分という姿が見えてこなくて、すごくあせってきたの。

そういう折りに、偶然、映画【耳をすませば】が公開されました。
(スタジオジブリの1995年の作品。わたしは当時16歳でした。キャッチコピーは「好きな人ができました」という“出会いと奇跡の物語”らしいのですが、わたしは“自分と向き合う物語”だと思ってます)

作品の中で、「全てが中途半端な自分」に悩む主人公に、お爺さんがこう助言するの。

「手前に見える大きな石は、大きいけれど、価値はない。その奥になる、小さな石が、原石だ。自分の中の原石を見つけて、大事に大事に、時間をかけて磨くんだよ。それはとても大変な作業だ。」(←要約してます)

わたしは、この言葉を聞いた時、「個性とか、自分らしさって、内側に眠っていたの?だから、外側にあるものを探しても、自分っていうのは見つからなかったのね?」そう思って、少し肩の力が抜けたのを覚えてます。

地球屋のおじいさんの言葉を抱いて、(時には忘れてたけど・・・)、少しずつ前に進んで、もう10年経とうとしてるね。

あの頃にくらべて、手のひらの言葉はだいぶ増えたかな?
今なら、ちょっとは上手く表現できるかな?

流行とか外から得られる刺激を、インプットって呼ぶようになった。
自分を通って出た感覚や意見を、アウトプットって呼ぶようになった。

同じ情報が入ってきても、出てくる感想は、みんなそれぞれが(微妙かもしれなくても)違う。
それが、その人らしいね、って言える“個性”なのかもしれない。

入ってくるものの「組み合わせ」は限りがあるから、他人とかぶっちゃう可能性がある。=個性をあらわせない。
出ていくものは、「産み落としたもの」だから、オリジナルなんだ。ひとつしかないもの。=個性があらわれる。

自分作りの途中の中高生に「流行に手を出しちゃダメ」と言うのは、厳しいね。もしかしたら、そうやって、がむしゃらに取り入れるのも、必要な段階かもしれないし。

もし、伝えることができるならば、こう話してみようかな?

「一緒の景色を見て、おそろいの物を大事にして、たくさんの時を共に過ごしても、気持ちまでは全く同じってことはないよね。ちょっとした違和感や、相手が分からなくなるさみしさや、別の視点を持ってる人への興味、・・・そういうのを、心の隅っこででも育ててみたらどうかな?磨いていくうちに、自分石の姿が見えてくるよ。」って。

具体的には、「気持ちを伝え合う」うれしさとか気持ちよさを、実感できる場が、教育現場の中に持てたら、素敵な一歩になるのでは、と思います。うれしさや気持ちよさに後押しされるように、「伝える意思」も育っていったら、もっといいなぁ、と思います。


初出;20033/12/10 ブログパーツ

【追伸】
教育の専門外ゆえの無鉄砲な物言いだったら、すみません。もし、そういう点が見受けられましたら、ご指摘いただけるとうれしいです。お気付きの方、宜しくお願いいたします。

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